合成・切り抜き基本テク
フォトショップを使うユーザーが必ず一度は手を出す「合成」や、一度は面倒くさくてやっつけたくなる「切り抜き」の基本テクニックを紹介。 つーか俺も結構やっつけでやってしまうので細かめの性格の人は注意

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合成・切り抜き基本テク

背景と人物の合成で幻想的にしてみる

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フォトショップの画像合成の基本の項で説明した基本的なやり方で、今度は実際に背景に画像を用いて、より「そこに実在するかのように見せる」本格的な画像合成を行っていきます。抽象的なテクニック講義をしてもなかなか前に進まない上に良く分からなくなってしまいそうなので、ここでは一枚の画像作品を実際に作る過程を説明しながら、何をどうすればいいのかを解説していきますね。

手順を簡単に並べてしまうと以下の通り! ・合成用画像作成
・背景加工
・背景へのドロップ
・明るさ・コントラスト調整を応用した影の演出(ぼかし選択)
・全体の色調補正、文字合成
となります。さぁ!ここからが本番ですよ!

合成用画像作成

まずは前項「画像合成の基本」で学んだとおり、合成の対象となる女性の画像を切り抜きます。多角形選択ツールか自動選択ツールかは元画像の背景次第ですが、今回は人物素材の形で「」さんからすでに背景をホワイトで飛ばしたものをお借りしていますので、簡単に自動選択ツールを使用します。背景のホワイトのみを選択し、色が背景に近くて選択され過ぎてしまった部分(女性の左腕など)は[Alt]+[多角形選択ツール]で選択を解除してやって、選択範囲を反転。背景だけの選択から女性だけが選択された状態にしたら、これをコピーしておきます。

背景加工

続けて、次に背景画像を加工します。今回使用するのは昼過ぎの六本木ヒルズ、とあるデザイナーズベンチのある風景です。加工をよりしやすくするために、フォトショップの[イメージ]から画像解像度を選択。解像度を150程度に設定しておいてください。続けて、同じく[イメージ]から「色調補整」→「カラーバランス」の順に選択。コントロールバー上でシアン、ブルーの値を上げて、背景全体をやや青みがかった色調に変換します。こうして実際の背景写真へ若干の変化を与えてやることは、画像にいくらかの非現実感とスタイリッシュさを与えることが出来るのははもちろん。さらに画像加工をしやすくするという重要な役割を持っています。

通常、一枚の写真画像の中だけでも10~100程度の非常に多くの「色を持った光」が存在します。これを一つ一つ色彩として再現して、合成用画像(この場合女性)の色調を変えるとなるとそれはもう大変な作業です。>だから、背景のほうに一定の「〇色っぽい」という色調を与えてやって、その色調に合わせるように合成を行っていきます。

さらに明るさ・コントラストをいじって(明るさを下げてコントラストを上げた状態)より格好良い背景にしていきます。

背景へのドロップ

背景が割合格好良く決まったら、ここに先ほどコピーしておいた女性の画像をペーストして、自由変形で適当な大きさに合わせます。別に極端に小さくても、大きくても面白い画像になるんですが、ここでは実際にそこにいるように見せるため、等身大サイズに設定しますね。

さて、女性が青っぽい六本木を歩いている画像の完成です。右下のレイヤー欄に「背景」と「レイヤー①」の表示が出ています。 レイヤーとは、プラ板みたいなもんだと認識してください。透明の板にいくつもの絵が書いてあって、それが重なっているんです。 この場合、背景の書かれた板の上に、女性の描かれた透明板が重なって表示されているといったところです。このレイヤーの選択が今後重要になっていきます。レイヤーの選択を誤る(例えば人物を明るくしたいときに選択が背景になっていると背景が明るくなってしまったり)と、ちょっとめんどくさいことになります。時分がどのレイヤーに描かれた、何を編集したいのか、よく見て作業しましょう。ちなみに、レイヤーの順番はクリック&ドラッグで簡単に入れ替えられます。 これはこれでちょっと格好良いなあ・・・いやいや。ここで止めてしまってはいささか物足りない!次に行ってみましょう。

明るさ・コントラスト調整を応用した影の演出

ただ女の人が六本木に居る・・・というだけでは少々淋しいので、もう少しアイテムを追加して非現実な写真に加工してみましょう。今回は翼を加えてみます。

しかしこの状態では各レイヤーがてんでバラバラにただ重なっているだけです。ここで「〇色っぽく加工した背景」が役に立ちます。何度も出て来た手法ですが、人物と翼、それぞれのレイヤーを「カラーバランス」でシアンとブルーを強く発色させ、「明るさとコントラスト」で背景に馴染ませるんです。下の画像を見てもらうと分かりますが、ちょっと黄色っぽかった翼が青みがかることで背景になじんでるでしょ。ここまで出来たらかなりそれっぽくも見えてきますね。ここでさらに・・・「影の演出」をしていきます手順は以下の通り。

・人物、ないし翼のレイヤーを選択。影になりそうな部分を多角形選択ツールでてきとうに囲う ・メニューの「選択範囲」から「境界線をぼかす」を選択。
・「明るさとコントラスト」コマンドで明るさを落とす(もしくは上げる。ここでは左翼の明るさを上げて、右翼の明るさを下げています)

出来上がり

です。たったこれだけ。スゴイ簡単でしょ。背景写真の影の方向(この場合、ベンチから影が右方向へ出ているので"右")、光りのある方角を大まかにつかめれば誰にでも出来ます。「境界線をぼかす」を使わないとえらくカクカクした影になってしまうので注意。ぼかしの範囲は5~10 ピクセルくらいに設定してください。(作成画像の解像度、サイズによって変わりますが、ポストカードくらいならこのくらいがベストです)

全体の色調補正

女性と翼に本物っぽい影をつけることに成功したら、いよいよ仕上げの作業。画像全体の色調補正を行います。ここでは、女性が立っている足元に、女性と翼の影を落とします。やり方は前出の明るさ・コントラスト調整を応用した影の演出で扱ったとおりです。

これで非現実の中にちょっと現実感が出てきました。さらに本物っぽく見せるために・・・下に続きます。

指先ツールで接合部を滑らかにする

という工程をちょっと付け加えます。(項目にないことをやってしまい、すみません。)まずは、女性と翼のレイヤー、それに背景を結合させます。

フォトショップの「レイヤー」→「画像を統合」を選択します。これで3枚のレイヤーにばらばらに描かれていた3枚の画像が1枚の画像になりました。そしてツールバーから「指先ツール」を選択。女性の背中と翼の結合部を細かくコシコシとこすってやります。水彩画などで指でこする感じと一緒だと思ってください。あんまり激しくやるとはみ出してしまったり色が交じり合って汚くなったりします。(間違えたら「レイヤー欄」上の「ヒストリー」からいくつか前の動作に戻ってください。)

文字合成

最後の仕上げ!良くここまで読んでいてくださいました!ラストは格好つけた文句の一つでも入れてポストカードの完成としましょう。まずはツールバーから文字ツール(「T」と書かれたやつ)を選択。画像内の適当な場所にクリックを置いて、文字を入力。色や字体を決めたら「OK」。

レイヤー欄に文字のレイヤーができたら、そこが選択されていることを確認後、今度は文字そのものを自由変形 [Ctrl]+[T]してやります。文字のサイズ変更が決まったら「レイヤー」→「画像を統合」で一枚の絵にまとめて、「ファイル」→「別名で保存」→保存形式でジェイペグ(jpg)を選択して保存。

完成です。


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